異母兄弟がいる場合に不動産相続をスムーズにおこなうポイント
2020/03/10
ただでさえトラブルが多い遺産相続。
兄弟・姉妹でも問題が発生しますが、さらに異母兄弟がいる場合は考えなくてはいけないことが多くなります。
今回は、相続人の中に異母兄弟がいる場合、どのような決まりがあるかを紹介します。
また、不動産相続をスムーズにすすめるためのポイントもまとめました。
異母兄弟がいる場合の不動産相続の問題点
母親や父親が異なる、いわゆる異父兄弟・異母兄弟がいる場合、不動産相続に関してどんな問題点が考えられるでしょうか。
問題点の1つは、相続が発生してから異母兄弟の存在がわかることが少なくないという点です。
また、何十年も前に離婚していた場合もあります。
被相続人を看取った家族としては、見ず知らずの他人に遺産分割をすることに抵抗を感じる場合も多いです。
一方、異母兄弟側も、正当な権利として遺産を相続したいと主張します。
単純に遺産の取り分だけでなく、感情的な対立が起こりやすいのが、異母兄弟がいる場合の遺産相続の問題点です。
特に、不動産のように価値が明確に数字でわかりにくい場合は、お互いへの不信感から取り分で揉めてしまい、相続問題の解決まで長期間かかることになります。
長いと、年単位で対立が続くこともあるのです。
異母兄弟がいる場合の不動産相続のポイント
異母兄弟がいた場合、なるべく穏便に不動産相続をおこなうポイントを紹介します。
<死後に異母兄弟の存在がわかった場合>
異母兄弟が名乗り出てきたりして、死後にその存在が発覚した場合は、本当に異母兄弟なのかを確認した上で、誠実に対応する必要があります。
また、なるべく早く弁護士などの専門家に相談することが、トラブルを避けるポイントです。
相続人調査と、法定相続分の計算について相談することをおすすめします。
また、遺族同士の話し合いでは感情のもつれから対立が深まることも少なくありません。
第三者の弁護士に交渉をお願いすることで、協議がスムーズに進む可能性が高まります。
<異母兄弟の存在を知っている場合>
異母兄弟の存在を知っている場合、ベストな対策は遺言書の作成です。
異母兄弟の実父である被相続人が遺産の分割を明確にしておくことで、本人たちが揉め事を起こす可能性は低くなります。
また、死後スムーズに手続きに入ることができるのもポイントです。
まとめ
実の兄弟であっても、トラブルにつながる遺産相続。
家族を失った悲しみの中での対応も、大きなストレスになります。
少しでも負担を軽減するために、生前に情報収集や遺産の整理を始めておくことをおすすめします。
不動産相続に関してお困りの方は、ぜひLINES不動産販売へお気軽にご相談ください